そばを盛る國定さん

そばを計る國定さん

二八そばの「せいろ」。カツオの香りとうま味が立ったつゆも自慢だ

國定美恵さん

そばを盛る國定さん そばを計る國定さん 二八そばの「せいろ」。カツオの香りとうま味が立ったつゆも自慢だ 國定美恵さん

 銀座・数寄屋橋交差点から南に300メートルほど。ビルとビルの間の狭い路地にある隠れ家的な店だ。

 切り盛りするのは足利市出身の國定美恵(くにさだみえ)さん(46)。一日60食ほどを一人で打つ。「男性とは力が違うので、仕上がりは違ってくる。ソフトで香り立つ感じが特徴で、そば粉や気候が違っても毎日同じように打つことを目標にしている」

 そば粉8割、小麦粉2割の「二八そば」は細切りで繊細、喉ごしが良く飽きの来ないそばだ。カツオがメインのキレのあるつゆで食べる「せいろ」(950円)は、そばとつゆの香りやうま味が引き立て合っている。一方、温かいそばは昆布がメインの優しい仕上げのつゆを使う。

 「私自身お酒が好きなので」と言うように、酒に合うつまみも充実している。板わさなどそば屋の定番に加え、黒豚の自家製みそ漬け焼「國トン」など酒が進むメニューが並ぶ。みそや梅干しは足利の実家で作る栃木産。豆腐も自家製だ。「大那」や「惣誉」など栃木の地酒も提供する。

 大学卒業後、百貨店勤務などを経て、都内のそば店で3年間修業し2005年に店を構えた。08年には勝どきに姉妹店を出店した。「お客さんには好きなように過ごしてもらいたい」と話し、自然体の接客を心掛ける。コロナ禍で厳しい状況が続くが、「落ち着いたら栃木産のそば粉を売りに展開したい」と先を見据える。

 メモ 中央区銀座6の4の16花椿ビルB1F。電話03・3572・2715。午前11時30分~午後2時、同5~10時。土日祝休。

■店主の思い

 足利は自然も風情のある建造物もあり、今でも好きな場所です。店では栃木高のOB会を開いてもらったこともあります。話も合うし楽しいので、栃木の人が店に来てくれるのは本当にうれしいですね。