ムラサキスポーツ・インターパークビレッジ宇都宮市店のスケートボード売り場。コロナ禍で人気が高まり、一時はほぼ全ての商品がなくなったという=宇都宮市内

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が、県内スポーツ用品店にも及んでいる。部活動自粛や各種大会の中止により、各競技関連用品などの売り上げが落ち込む一方、室内で使用できる健康器具やレジャー用品が売り上げを伸ばした。中でも「密」を避けて一人でもできるスケートボードは、前年同時期に比べ売上高が3倍に上る店舗も。政府の1人当たり10万円の特別定額給付金の効果で、高級品が売れる傾向も見られる。

 「部活動自粛の影響が非常に大きかった」と話すのはスーパースポーツゼビオ小山店の伊藤晃成(いとうあきなり)店長。自粛が入学式の時期と重なったことで、新入部員が用具を新調する4、5月の書き入れ時に来客が落ち込み、売り上げがほぼ半減したという。

 一方、スポーツジムやフィットネスクラブの利用者が減った影響から、自宅で使うダンベルやヨガマット、跳び縄、ルームランナーなどは売れ行きが好調。庭周りで遊べるボールなどのレジャー用品も売り上げが増加した。同宇都宮細谷店でも同様の傾向だという。

 いわゆる「横乗り系」のボードスポーツを扱うムラサキスポーツの売り上げ傾向も特徴的だ。

 コロナ禍により、水着の売り上げは「全然駄目。半分以下」と、インターパークビレッジ宇都宮店の白澤通邦(しらさわみちくに)店長は首を振る。片やスケートボードが「一人でも手軽にできるスポーツとして世界的に注目され、爆発的な人気」となり、売り上げは前年同時期比で300%以上。緊急事態宣言に伴う店舗休業明けには店頭からボードとパーツがほぼ全てなくなる人気ぶりだったという。

 趣味への投資も見られた。サーファーが「高いボード、道具を買っていくことが多かった」と白澤店長。「コロナで今はできなくても、いずれまたできるようになる」と特別給付金を活用する客も少なくなく、サーフィン部門は売り上げが3割伸びた。

 新型コロナ感染者数は再び増加傾向にある。関係者は「また自粛ムードが高まれば、売り上げに大きく影響するので今後どうなるか心配だ」と動向を注視している。