一日体験学習に代わる学校紹介動画を撮影する栃木商業高生徒会役員ら=7月17日、栃木市片柳町5丁目

一日体験学習に代わる学校紹介動画を編集する栃木商業高生徒会役員ら=7月17日、栃木市方柳町5丁目

一日体験学習に代わる学校紹介動画を撮影する栃木商業高生徒会役員ら=7月17日、栃木市片柳町5丁目 一日体験学習に代わる学校紹介動画を編集する栃木商業高生徒会役員ら=7月17日、栃木市方柳町5丁目

 夏休みに中学3年生を対象に行われる県立高の一日体験学習が、今年は新型コロナウイルス感染予防のため、昨年実施した60校すべてで中止となった。各校は、代わりにホームページ(HP)に工夫を凝らし、さまざまな情報発信に力を入れる。学校生活を伝えようと生徒が動画を制作したり、特徴ある学科や盛んな部活動を写真などで強調したりするなど、中学生の進路選択に役立ててもらおうと特集ページ作りに注力する。

 「私が栃木商業高校に入学した理由は、優良企業の就職に強いからです」。7月17日、同校2年の女子生徒がカメラに向かって入学理由を語り始めた。生徒会役員が表情や話し方の指示を出し、「親しみやすい映像」の撮影に取り組んだ。

 一日体験学習は、中学生にとって学校の雰囲気や授業の内容を知る貴重な機会だ。しかし県教委は5月、新型コロナの感染拡大の影響を考慮し中止を決め、各校に動画掲載などHPの充実を依頼した。

 栃木商業高は、HPに学校案内資料や秋の学校公開の日程などを掲載。さらに生徒会を中心に動画を制作した。生徒会副会長の3年森戸詩帆(もりとしほ)さん(17)は「学校生活が伝わる動画にしたい」。生徒会長の同大川愛夏(おおかわあいか)さん(18)は「笑顔で出迎える場面を心掛けた。中学生の不安を解消し、『入学したい』と思える内容になれば」と編集作業に意欲を示し、その後完成した動画がアップされた。

 各校はそれぞれ工夫を凝らす。今市高は、多くの選択科目から生徒が進路に合った科目を選ぶ総合学科が特徴。ただ特色が中学生や保護者に十分伝わっているとはいえないという。特徴的な家庭科の授業風景や芸術科の生徒たちの作品写真を掲載した。

 宇都宮南高は「伝統的に盛ん」(HP担当教諭)な部活動のページを前面に打ち出した。宇都宮高はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、中学校ごとに受けた質問に在校生が答える企画を予定する。

 各校は今月上旬をめどに順次、特集ページを制作、公開する。県中学校教育研究会キャリア教育・進路指導部会長の田中芳浩(たなかよしひろ)宇都宮市姿川中校長は「中学生は学校の雰囲気を知りたがっている。動画などは分かりやすく有効だ」とした上で「3年生はもとより、1、2年生にとっても進路選択に役立つ」と活用を促している。