うがい薬が売り切れた店舗の商品棚=5日午後、足利市内

 大阪府の吉村洋文(よしむらひろふみ)知事が新型コロナウイルスの感染防止策として、うがい薬の使用を呼び掛けた発言を受け、県内でも5日、買い求める客が続出し、薬局などでも品切れが相次いだ。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 「売る方がびっくり。いったい何があったんだろうという感じ」。宇都宮市のオリオン通りにあるヒシヌマ薬局の店主菱沼昌之(ひしぬままさゆき)さん(81)は異例の事態に驚きを隠せない。4日午後に放送された情報番組を見て来店した客を皮切りに、5日午後までに60人以上が買い求めに来た。

 もともと4月ごろから、手洗いや消毒と同様に新型コロナ対策で全国的に需要が高まっていたこともあり、店頭の在庫は瞬く間に売り切れた。菱沼さんは「住所と名前を書いて予約していく人や、(効果があるとされる成分の)ポビドンヨードが入っていないものでもいいという人までいる」と戸惑う。

 群馬県内や足利市などで56店舗を展開する「マルエドラッグ」でも各店舗に20個ほどあった在庫は一気に品切れに。担当者は「各店舗や本社にひっきりなしに問い合わせが来ている。入荷したその場で売り切れる状態がしばらく続くだろう」と説明。さらに「もともとさまざまなウイルスの感染対策に効果があるポビドンヨードに注目してもらえるのはありがたいが、商品の準備が間に合わない」と困惑していた。