県庁南別館で4日開かれた県教育委員会定例会で、新型コロナウイルスに感染した受験生の救済措置が議論された。事務局は県立高入試で代替日程を用意するのに対し、県立中の入学者選考では救済措置を実施しない方針を説明。教育委員からは異論が噴出し、事務局は再検討する意向を示した。

 事務局は当初、2021年度の県立高入試で「特別の選抜」を実施するが、宇都宮東高付属、佐野高付属、矢板東高付属の県立中3校では行わないと説明。県立中受験生の場合は「他の公立中への進学が確保されていること」を理由とした。

 この説明に、吉澤慎太郎(よしざわしんたろう)委員は「3校に憧れて準備をしてきた感染した子に対し、道を開いてあげないのはどうなのか」と指摘。他の委員からも「本人の資質と関係なく感染する」「こういうケースではしごを外すのはどうなのか」と異論が相次いだ。

 中村千浩(なかむらちひろ)教育次長は県立中で同選抜を実施する場合の課題として出題する問題の質を挙げ、「(本来の試験と)同様の問題を作成するのは困難」などと説明した。その上で「もう少し検討する余地はある」と述べ、再考する意向を示した。