新型コロナウイルスのまん延が来年以降も続く恐れがある中、荒川政利(あらかわまさとし)県教育長は4日の定例記者会見で、2021年度の県立高入試で「特別の選抜」を実施すると発表した。新型コロナの感染者や濃厚接触者となり、一般選抜の学力検査の日に試験を受けられなかった出願者らを対象に代替日程を用意して救済する。

 特別の選抜の対象者は全日制や定時制の一般選抜、または通信制入試への出願者で、新型コロナの影響で受験できなかった生徒ら。代替日程は全日制が来年3月22日、定時制は同4月2日で、いずれも一般選抜の入試日から約2週間後とした。通信制は同3月下旬以降。

 試験内容は、全日制の場合は国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科。一般選抜の試験内容とは異なる問題を出題するが、問題のレベルは同水準にする。一般選抜で面接を課す高校の場合は、特別の選抜でも面接を行う。

 詳しい日程や試験内容などについては今後詰めるという。荒川教育長は「中学3年生やその保護者が安心して受験に備えられるように努めていく」と述べた。

 県立高では20年度入試でも特別の選抜を実施できるよう準備していたが、該当者はいなかった。それ以前の入試では、インフルエンザなど体調不良の受験生には別室での受験を認め、別日程は設けていなかったという。