3回、足利の捕手・光村が好送球で国学院栃木の一走・小野瀬大地(右)の二盗を阻む。左は足利の遊撃手・宇佐美=県営

3回、作新学院の横山が左中間へ適時二塁打を放つ=清原

4回、足利大付の高橋がランニングホームランで生還=清原

1回、宇都宮商の入江が左前に先制の2点適時打を放つ=県営

3回、足利の捕手・光村が好送球で国学院栃木の一走・小野瀬大地(右)の二盗を阻む。左は足利の遊撃手・宇佐美=県営 3回、作新学院の横山が左中間へ適時二塁打を放つ=清原 4回、足利大付の高橋がランニングホームランで生還=清原 1回、宇都宮商の入江が左前に先制の2点適時打を放つ=県営

 2020年県高校野球交流試合最終日は3日、県営、清原両球場で3回戦の残り4試合を行い、宇都宮商、国学院栃木、作新学院、足利大付が勝利を収めた。7月18日に開幕した交流試合は、8強が出そろったところで延べ8日間の戦いに幕を下ろした。

 宇都宮商は5-2で小山西を退けた。初回に入江広大(いりえこうだい)の左前適時打で2点を先制し、その後も小刻みに加点。主戦高橋友徳(たかはしとものり)は2失点完投した。国学院栃木は初回に高澤孝介(たかざわこうすけ)の右越え2点本塁打などで5点を先制。4人の継投で足利に11-1で六回コールド勝ちした。

 作新学院は11-0の五回コールドで黒羽に圧勝。主戦の田中公稀(たなかこうき)、山本悠介(やまもとゆうすけ)ら4投手で完全試合(参考記録)を達成。打線も11安打11得点とつながった。足利大付は四回に高橋純平(たかはしじゅんぺい)のランニング本塁打など打者一巡の猛攻で一挙10点を奪い、小山北桜に11-0で五回コールド勝ちした。

■節目の年 勝ち切る

 節目の年を最高の形で締めくくった。

 創部100年目を迎えた宇都宮商が5-2で小山西を退けて8強入り。涙を浮かべて球場に響く校歌に聞き入った渡辺慶佑(わたなべけいすけ)主将は、「2年半の思い出がよみがえってきた」としみじみ話した。

 「初回が勝負」と確認し合った通りの試合運びだった。初回、2死二、三塁の好機で入江広大(いりえこうだい)が左前に先制の2点適時打。二回以降も相手のミスを逃さず、四回まで1点ずつ追加してリードを広げた。主戦高橋友徳(たかはしとものり)は終盤に疲れが出たが「低めを丁寧に投げ、打ち取るイメージ」で2失点に食い止め、七回を完投した。

 昨夏の県大会は公立校で唯一の4強入りを果たしたが、今年は新型コロナウイルスの影響で春の甲子園、春季県大会に続いて夏の甲子園も中止に。「一時は引退も考えた」(入江)選手もいたが、渡辺主将を中心に「最後まで走り切ろう」と再び団結。交流試合では「3勝して山口晃弘(やまぐちあきひろ)監督に恩返しする」目標を見事に達成した。

 3年生6人の思いは「来年こそ甲子園に行ってほしい」。先輩たちから受け継いだ伝統と公立の雄としてのプライドを次の世代へ託し、球場を後にした。