庭先に設置された高竿灯籠

 【大田原】お盆の時期の風物詩「高竿灯籠(たかんどうろう)」の点灯が1日、市内で始まった。

 那須地区では、毎年8月1日に地獄(あの世)の釜のふたが開き、先祖の霊がそれぞれの家に旅立つと伝わっている。竹2本を十文字に組み合わせて先端に灯籠をつるした高さ7~8メートルの高竿灯籠は、霊があの世からの道のりを迷わないようにという願いを込めて初盆を迎える家の庭先に設置されるようになった。真言宗派の檀家(だんか)で行われることが多いという。

 湯津上、植竹孝(うえたけたかし)さん(69)方では、昨年末に94歳で亡くなった母キクさんの霊を迎え入れようと設置。上部にはキクさんの享年と同じ94本の稲わらを「イボ結び」で巻き付け、灯籠をキクさんの墓の方角に向けて取り付けた。毎日午後5時ごろに点灯させている。