丸めた浴槽のふたを洗面器に入れてカビ取り剤を噴射すると、ふたの両端の汚れも取りやすい

浦野さんがカビ掃除に使う道具。頑固な汚れや天井には、ジェルタイプのカビ取り剤(左)がお薦め

浦野清美さん

丸めた浴槽のふたを洗面器に入れてカビ取り剤を噴射すると、ふたの両端の汚れも取りやすい 浦野さんがカビ掃除に使う道具。頑固な汚れや天井には、ジェルタイプのカビ取り剤(左)がお薦め 浦野清美さん

 湿度が高く、蒸し暑い日本の夏。この時季に繁殖しやすくなるのがカビだ。ちゃんと掃除をしているつもりでも、気付くと住宅の至る所でカビが発生していた-ということも。NPO法人日本ハウスクリーニング協会(東京都)のハウスクリーニングスクール栃木校(佐野市)で校長を務める浦野清美(うらのきよみ)さん(52)に、効率的なカビの除去法や予防法などを教えてもらった。

 そもそもカビは、温度20~30度、湿度75%以上の環境下で、皮脂やほこりなどを栄養にして発生する。オレンジやピンクのカビは初期の段階。そのまま放置していると、茶色や黒色のカビへ変化する。

 住宅の中でカビが発生しやすいのは浴室や北側に面した窓、シューズボックスなどが挙げられる。

 特に浴室は床や天井、浴槽のふたなど、カビの温床になりやすい箇所が多い。予防するには、使用した後に水を丁寧に拭き取ることが大切。この時、石けんかすも同時に取り除いておくとよい。

 浴室内にカビが発生した場合は「ブラシやスポンジを使って水洗いし水気を取ってから、カビ取り剤を塗ると薬剤の効果を最大限に引き出せる」と浦野さん。頑固な汚れや天井などには、ジェルタイプのカビ取り剤がお薦めだ。スプレーよりも垂れにくく、効率的に汚れを除去できる。

 溝が多くカビが発生しやすい浴槽のふたの両端は、ふたを丸めて洗面器に立て、そこにカビ取り剤をスプレーすると、洗面器にたまった薬剤で汚れが落ちやすくなる。いずれの薬剤を使う際も手袋やマスクを着用し、十分に換気をして掃除をしよう。

 意外に見落としがちなのが、トイレのタンクの周辺。夏に室内の温度が高くなると、温度差で水の入ったタンクの表面に水滴が付く。そこにほこりがたまるとカビが発生する。目が届きにくい所だが、こまめにほこりを取り除き、予防を心掛けよう。

 浦野さんは「初期のオレンジやピンクのカビは、カビ取り剤を使用せずにブラッシングなどでも落ちる。最近は100円ショップなどでも手軽に便利な掃除グッズが手に入るので、上手に活用して黒カビの発生を予防してほしい」と話している。