3選を果たし支持者と万歳する見形和久氏(右から2人目)=2日午後10時、塩谷町玉生の選挙事務所

 任期満了に伴う塩谷町長選は2日投開票が行われ、無所属現職の見形和久(みかたかずひさ)氏(67)が、前町議で無所属新人の福田徳弥(ふくだとくや)氏(49)に283票差で競り勝ち、3選を果たした。投票率は76.53%で、前回(78.77%)を2.24ポイント下回り、過去最低となった。当日有権者数は9607人(男4759人、女4848人)。

◇特集「とちぎの選挙」に開票結果

 4年前の前回選挙で焦点となった指定廃棄物処分場(長期管理施設)の問題は明確な争点にならず、選挙戦は主に新庁舎建設を巡り舌戦が繰り広げられた。両陣営とも新型コロナウイルスの感染防止対策に気を配りながら、遊説などで支持を求めた。

 見形氏は2期8年の実績を強調しながら、旧玉生中跡地での町産木材を活用した新庁舎建設、農業・農村の再構築などを訴え、逃げ切った。福田氏は現庁舎所在地での費用を抑えた新庁舎建設や情報通信技術(ICT)を活用した公共交通の見直しなどを主張。前回、前々回の候補者以上に現職との票差を縮めたが、一歩及ばなかった。

 午後9時50分ごろ、同町玉生の見形氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、気をもんでいた支持者らが大きな歓声を上げた。見形氏は「(票差の)数字的にも厳しい選挙だったが、皆さまのおかげで勝利を収めることができた。大変ありがとうございました。新庁舎建設に精いっぱい努めさせていただきたい」と決意を語った。

 一方、同町船生の福田氏の選挙事務所では支持者らが落胆。福田氏は「若い人たちに政治に少しでも関心を持ってもらえたことは大きな成果だったが、期待に応えられず全て私の不徳の致すところ。申し訳ない」と敗戦の弁を述べた。