出迎えた市民らに笑顔で応える浅野市長

 【小山】市長選で初当選した浅野正富(あさのまさとみ)新市長が31日、初登庁した。雨上がりの市役所や北隣の御殿広場には大勢の市民や市職員が人垣を作り、20年ぶりに交代した新市長を花束と拍手で出迎えた。これに応えた浅野市長は「市民が主人公の本来の自治体に戻すため、協力をお願いしたい」と述べ、大歓声を受けて市役所に足を踏み入れた。

 初の訓示は、庁内放送と約30人の幹部職員を前に行われた。自らを「在野で過ごしてきた市民」と定義し、ここ十数年間の市政について「自治体の基本的役割がおろそかにされ、市民の意向とはかけ離れた政策が数多く行われてきたとの印象を強くしている」と述べた。

 その上で職員に対し「市民の意向より市長が何を考えているのかを優先した思考回路を改めてほしい」と意識改革を呼びかけるとともに、職員自身にも市民の1人としてプライベートな時間を大切にしながら、市民本位の市政実現に全力を尽くすよう求めた。

 この日の浅野市長は、新調した濃紺のスーツに選挙戦でイメージカラーとなった緑のネクタイ姿。初めて座った市長室のいすの感想を報道陣に問われ「やっと実感がわいてきましたね」と笑顔を浮かべる一方、重責も感じた様子。「在野にいたものが市民を代表する立場に立ってしまった。今後4年間、自分を律していかなければならない」と気を引き締めていた。