アユなど魚類のモニタリング調査について、県那珂川漁協連合会幹部に説明する国側の担当者ら=6日午前、那珂川町

 霞ケ浦の水質浄化などを目的に、霞ケ浦と那珂川、利根川の両河川を地下トンネルで結び水を行き来させる導水事業で、国土交通省関東地方整備局は6日、県那珂川漁協連合会に対し、事業を巡る住民訴訟の和解条項に基づく魚類のモニタリング調査の事前説明を行った。具体的な調査地点や、和解条項で定めた調査期間を1カ月間延長する方針を示した。4月の和解成立後、国側が和解条項の実現に向け、漁協関係者に具体的な説明を行ったのは今回が初めて。

 アユなど那珂川水系の水産資源に悪影響を及ぼす恐れがあるとして本県と茨城県の漁連・漁協5団体が国に事業の那珂川取水口建設差し止めを求めた住民訴訟は4月、東京高裁で和解が成立。和解条項では、事業の本格稼働まで国が河口から18・5キロ地点(水戸市)に完成予定の取水口付近で、アユとサケの稚魚数を定期的にモニタリング調査することなどを定めている。