完成したステージを前に打ち合わせする稲宮司(左)と横山ディレクター

 【宇都宮】陽西町の県護国神社は29日、来場者が車に乗ったまま音楽ライブや演劇を鑑賞できる特設ステージを境内に設置した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で人が集えない状況が続く中、神社を活用し、新しい生活様式でエンターテインメントが楽しめる場を提供しようと企画した。8月1日にはオープニングイベントとして、県内音楽家を招いたドライブインコンサートを開く。

 ステージは幅7・2メートル、奥行き5・4メートル、高さ1・8メートル。取り外しできる屋根やスクリーンを装備しており、演奏会のほか、映画上映会や演説会での利用を想定している。舞台は木製で、能楽の公演も可能。会場には最大100台の自家用車を収容できる。今後ステージを有料で貸し出し、弥生1丁目のサービス業者「日本オービス」が予約管理や運営を行う。

 同神社では新型コロナの感染拡大による外出自粛で参拝者が減った。稲寿(いなひさし)宮司(63)は「神社は人が集い、心を休める場。本来のあり方にのっとり何らかの形で活用したい」と話す。6月上旬に下荒針町の宇都宮短大長坂キャンパスで開かれたドライブインコンサートの企画、運営に携わった同社の協力で、ステージの設置を実現させた。

 同社の横山康男(よこやまやすお)プロデューサー(66)は「プライベート空間にいながらライブ感を味わえるという楽しみ方がある」とドライブインの魅力を語る。

 1日のコンサートには、いずれも県内出身のソプラノ歌手西口彰子(にしぐちあきこ)さん、フルート奏者栗田智水(くりたともみ)さん、バイオリニスト渡辺響子(わたなべきょうこ)さんの3人が、グループでポップスやオペラといった幅広いジャンルの音楽を演奏するほか、県内で活動する2組の音楽グループが出演する。

 (問)同社028・638・0511。