新型コロナウイルスの感染拡大を受け、那須塩原市教委は30日、本年度の市内全小中学校の修学旅行を中止することを明らかにした。同日の下野新聞社の調べによると、県内市町の7割は修学旅行先の変更を決定、検討している。刻々と変化する感染状況への対応に追われる学校の姿が浮かび上がる。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 同市教委が今月上旬、小学6年生と中学3年生の全保護者を対象に実施したアンケートによると、中止を希望する保護者が1割を超えた学校が全30校中13校となった。「中止を望む保護者が1割超の学校が1校でもあった場合は全校中止」とするガイドラインを6月に作成していたことから、中止を決めた。児童生徒約2千人分のキャンセル料約1700万円は市が負担するという。

 益子町は今月27日の臨時校長会で「中止」と決めた上で、各児童生徒に5千円分を補助する「思い出づくり事業」として、中学校の東北方面への2泊3日旅行、小学校の日帰り旅行を検討している。

 下野新聞社の調べによると、小中学校ともに修学旅行の行き先変更を決定または検討しているのは17市町。大田原市は宿泊を伴わない修学旅行を9月以降、各校が順次実施する方針。栃木市は小学校の行き先を首都圏から福島県や県内に、中学校を奈良・京都から関西方面以外で検討している。