DVDを持って「木造エラスムス立像」の複製の前に並ぶ大沢住職(右)と道山さん

作成されたDVD

DVDを持って「木造エラスムス立像」の複製の前に並ぶ大沢住職(右)と道山さん 作成されたDVD

 【佐野】上羽田町の龍江院(りゅうこういん)に安置されていた国指定重要文化財「木造エラスムス立像」について解説するDVDが作成された。エラスムスは16世紀前半に活躍したオランダの人文主義者、神学者。立像が同寺院に安置された詳しい経緯は分かっておらず、「謎」が残る。「立像の歴史的価値や時代背景をもっと多くの人に知ってもらいたい」と、市民有志が同寺院と協力して作った。31日に市へ寄贈する予定だ。

 同寺院所有のエラスムス立像は1930年に東京国立博物館へ寄託され、現在は同寺院に複製がある。

 DVD作成に携わったのは「エラスムス像研究会」代表の道山秀樹(みちやまひでき)さん(68)=朝日町=と、同寺院の大沢光法(おおさわみつのり)住職(74)。

 50歳以上が対象の「立教セカンドステージ大学」の卒業論文で立像を研究した道山さんは、立像の存在を広く知ってもらおうと講演活動などを行っており、その一環でDVDを作った。

 立像は、1600年に現在の大分県に漂着したオランダ船「リーフデ号」の船尾に取り付けられていた。同船には、外交顧問や砲術指南として徳川家康(とくがわいえやす)に仕えたウイリアム・アダムス(三浦按針(みうらあんじん))が乗船しており、日蘭交流のきっかけになったといわれる。