手際よく調理する渡辺さん

看板メニューの「バーボンライス」(右)と「オリジナルライス」

渡辺修行さん

手際よく調理する渡辺さん 看板メニューの「バーボンライス」(右)と「オリジナルライス」 渡辺修行さん

 東急世田谷線の上町(かみまち)駅から徒歩3分。都を代表する伝統行事の一つ「ボロ市」が開催される通り沿いにある、味とボリュームを兼ね備えた人気の洋食店だ。

 常連の胃袋をつかんで離さないのが、タマネギが入ったしょうゆベースの「バーボンのタレ」。旧黒磯市(那須塩原市)出身のマスター渡辺修行(わたなべのぶゆき)さん(68)が試行錯誤の末に完成させた自家製で、店のほぼ全ての料理に使う。大手企業から商品化のオファーを受けたこともあるという。

 看板メニュー「バーボンライス」(1150円)は鶏肉と牛・豚の合いびき肉などが入った焼き飯で、タレの香ばしさが食欲をそそる。同じく店を代表する「オリジナルライス」(1150円)はご飯に炒めた牛ひき肉やシメジ、チーズをのせた濃厚さが魅力。どちらも直径約30センチの大皿にたっぷり盛られ、サラダとドリンクも付く。これら以外のメニューも種類豊富だ。

 もともとはコーヒー専門店だった。高校卒業後に上京した渡辺さんが41年前に創業したが、独学で始めた洋食も提供したところ評判に。休日に行列もできる、幅広い世代に愛される店になった。新型コロナウイルス禍の中でも、急増したテークアウト注文に対応するなど忙しい日々を過ごす。

 「年を取って調理のスピードは落ちたが、体の許す限りは店を続けたい」と渡辺さん。タレの味に魅了された一人としてエールを送りたい。

 メモ 世田谷区世田谷1の29の14。電話03・3427・1300。平日は午前11時~午後3時、5時半~9時半。土曜は午前11時から、日曜・祝日は正午から午後9時まで通し営業(閉店の30分前~1時間前がラストオーダー)。火曜定休。

■店主の思い

 両親の墓参りで年2回帰省します。那須地区は店が増えて道もきれいになってどんどん発展していますね。最近は別荘を買ったり移住したりする人も多いようでうれしく感じています。