新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

県内の新型コロナウイルスの感染者数

新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供) 県内の新型コロナウイルスの感染者数

 栃木県と宇都宮市は29日、新型コロナウイルスの感染者を県内で新たに計16人確認した。1日当たりの新規感染者数は過去最多で、10人を超えるのは初めて。直近1週間(23~29日)の新規感染者数も42人となり、同じく最多を更新した。感染者の確認は18日連続で、県内の累計感染者数は計185人。うち127人が退院した。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 これまで1日当たり新規感染者数の最多は9人だった。感染者の急増を受け、福田富一(ふくだとみかず)知事は29日、「家庭内での感染にも注意を払っていただきたい。県民・事業者が一丸となり、この難局を乗り越えていきたい」とコメントした。

 6月27日以降の約1カ月間で確認された感染者数は計119人。全体の6割以上を占める。県内で発生した全5例のクラスター(感染者集団)もこの期間に確認された。

 県は27日、独自に設けた感染状況に関する警戒度を3段階で中間の「感染拡大注意」に引き上げたばかり。感染者急増の大きな要因を「三つの密」(密閉、密集、密接)と分析し、県民や事業者に基本的な感染防止対策の徹底を要請している。

 県の担当者は29日の臨時記者会見で「強い危機感を持っている。一人一人の感染防止対策の徹底が重要」と述べた。家族間の感染防止対策として、体調が優れない人がいる場合はマスクの着用や換気の徹底、三つの密の回避などをするよう呼び掛けた。