巣立ったコウノトリ=29日午後2時、小山市下生井、(超望遠レンズ使用)

 栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地で生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽のうちの1羽が29日、巣立ったことが確認された。小山市は巣立ったのは雌の「ゆう」と発表した。

 厚い雲に覆われたこの日、写真愛好家らが見守る中、午後2時ごろ「ゆう」は巣塔から北に向かって大きく飛び立った。5分後には近くの水田に親鳥「ひかる」と一緒にいるのを地元の「コウノトリ見守り隊」のメンバーが確認。平田政吉(ひらたまさきち)隊長(72)は「無事に巣立ち安心した。雄の『わたる』の巣立ちも楽しみです」と笑顔を見せた。

 同市渡良瀬遊水地ラムサール推進課の今泉由美子(いまいずみゆみこ)課長は「けがや事故に遭わず成鳥になってほしい。これからも遊水地に隣接する自治体と連携して、コウノトリ繁殖地の整備を進めていきたい」と話した。