トリュフをスライスする星さん

1番人気の「トリュフのオムレツ」(左)と、県産野菜も入った食べ応えあるサラダ

星誠さん

トリュフをスライスする星さん 1番人気の「トリュフのオムレツ」(左)と、県産野菜も入った食べ応えあるサラダ 星誠さん

 高級住宅地の渋谷区松涛(しょうとう)。区立松涛美術館の横にあるこぢんまりとした人気店は今月で9周年を迎えた。

 旧今市市(日光市)出身の星誠(ほしまこと)さん(47)が1人で切り盛りし、アラカルトにも対応する。アッサイは南イタリアの方言で「たくさん」の意味。来店者に「良い食材をシンプルに、たくさん召し上がってほしい」との思いを込めた店名だ。

 同業者も一目置く1番人気のメニューが「トリュフのオムレツ」。ふわふわとろとろで濃厚な味わい。たっぷりと乗ったトリュフの芳醇(ほうじゅん)な香りが食欲をそそる。サラダなどに使う野菜は主に、県東の業者が無農薬栽培したものだという。

 小学校でフィールドホッケーを始め、高校と大学で日本一を経験した。大学時代のアルバイトがきっかけでイタリア料理店に就職し、26歳でイタリアへ。幅広く学ぶため、北から南、三ツ星のレストランから家族経営の店まで十数店を渡り歩き、9年間を過ごした。

 「器用ではないので、体に染みこませてから帰国したかった」と星さん。例えばエクストラバージンオイルの選び方や使い方は、現地でオリーブの実の収穫や油の抽出作業を手伝った経験などに基づくという。

 新型コロナウイルス禍で、人とのつながりの大切さを再認識した。「料理をお皿に盛れるのは幸せなことだと痛感した。そういう気持ちをずっと忘れずにいたい」

 メモ 渋谷区松涛2の14の12 シャンボール松涛107。電話03・6407・9979。ランチ正午~午後1時半(ラストオーダー)、ディナー午後6~9時半(同)。要予約。月曜・第3日曜定休。

■店主の思い

 お盆と正月には帰省します。男体山や川などの自然はきれいで散歩が気持ちいい。東京は東京で楽しいけど、日光ののんびりとした雰囲気、人々の優しさは本当に魅力的に感じますね。