厨房で作業する岡部さん

島岡桂さんの器に盛られた「真鯛と帆立のソテー」

岡部勝義さん

厨房で作業する岡部さん 島岡桂さんの器に盛られた「真鯛と帆立のソテー」 岡部勝義さん

 浅草寺の東、住宅や靴問屋などが立ち並ぶ一角に店を構える。「食べてきれいになる」をコンセプトに、フレンチを提供する「ライフフードレストラン」だ。

 「ライフフードとは、子どもからお年寄りまで3世代が安心して食べられる料理のこと。動物性脂質を抑えたり、野菜をたっぷり使ったり、重たくなりすぎないバランスを考えている」。鹿沼市出身のオーナーシェフ岡部勝義(おかべかつよし)さん(43)が説明してくれた。

 「真鯛(まだい)と帆立のソテー」は5500円(税別)のディナーコースの魚料理。本県産白菜のローストやタマネギなど旬の野菜が添えられている。香ばしく焼かれた真鯛の皮目と香り高く焼き上げた野菜のうま味を春菊のソースが包んでいる。

 器には益子焼を使う。高校の同級生でもある島岡製陶所代表の島岡桂(しまおかけい)さんの作品が中心だ。「器も食事の一部。食事はどう食べるかが大切で、空間や音楽、器、食材など、その全てが料理に欠かせない」と強調する。県産野菜や果物も積極的に使っている。

 宇都宮短大付属高調理科を卒業後、都内などのフランス料理店で修業した。料理の売り方を勉強するため、英会話教室の営業も経験した。仏語で「君は?」を意味する店を出して8年目。「日本の香りがする浅草で、栃木の器や野菜を使い、料理を通して表現していきたい」と力を込めた。

 メモ 台東区花川戸2の9の11。電話03・6796・7601。午前11時30分~午後2時、同6~9時。月曜、第1・第3火曜休。

■店主の思い

 栃木は家族や友人、恩人など大切な人たちがいる場所。栃木県民の人の良さや大好きな益子焼の魅力など、ルーツである栃木の良さがにじみ出るような店にしたいですね。