魚をさばく平井さん

さっぱりとした「ハモとナスの梅あんかけ」

平井康雄さん

魚をさばく平井さん さっぱりとした「ハモとナスの梅あんかけ」 平井康雄さん

 路地裏散策を楽しむ人でにぎわう人気の下町エリア「谷根千」。ツツジで有名な根津神社そば、不忍通り沿いで魚料理を中心とした和食を提供する。

 小山市出身の店主平井康雄(ひらいやすお)さん(42)が毎日手書きするメニューには、天然カンパチ、コチなどの刺し身や岩がき、アユの塩焼きなどが並ぶ。「夏ならハモ、冬ならフグやカキといった旬のものを提供してます」

 「ハモとナスの梅あんかけ」(税別1100円)は、薄い衣を付けて揚げたハモと素揚げの水ナスに、甘酸っぱい梅のあんかけで仕上げる。淡泊ながらうま味があるハモと梅の相性は抜群で、さっぱりと食べられる。この時季ならハモとアユが一緒に楽しめるコース(同5千円)もある。

 「素材の味が良ければ味付けは薄くていいし、素材の味が薄ければきちんと味を付ければうまくなる。自分がおいしいと思うものを自信を持って出したい」と強調する。料理に合うのはやはり日本酒。鳳凰美田など栃木の地酒も積極的に仕入れている。

 宇都宮短大付属高調理科を卒業し、都内の割烹(かっぽう)などで修業。2012年6月、「35歳までに独立」という目標を達成した。8年目の春は新型コロナウイルスにより厳しい経営状況を強いられたが、「少しずつ回復するのを待つしかないですね」と静かに話した。

 メモ 文京区根津2の36の2。電話03・5832・9968。午前11時30分~午後1時30分、同5時30分~11時。日曜休。

■店主の思い

 地元に帰るのはお盆と正月くらい。友達に会うのを楽しみにしてます。栃木には友達も多いので、栃木で店を出したいという気持ちはありますね。