焼き鳥を焼く田上さん

一番人気の「きも」(奥)と「もも」。益子焼の皿で提供される

田上裕一さん

焼き鳥を焼く田上さん 一番人気の「きも」(奥)と「もも」。益子焼の皿で提供される 田上裕一さん

 階段を下りて扉を開くと、ほの暗く落ち着いた空間が広がる。カウンターとテーブル合わせて20席程度だが、いつ訪ねても満席だ。

 店主の田上裕一(たがみゆういち)さん(39)は真岡市出身。料理人を志し、宇都宮短大付属高調理科を卒業後、東京の和食店や焼き鳥店などで修業した。「いずれは自分の店を」との思いを、2013年11月に実現させた。

 修業した3代続く店から譲り受けた50年以上継ぎ足してきたタレが自慢。一番人気の「きも(レバー)」はミディアムレアに焼き上げ、とろけるような食感が来店客を魅了している。脂の少ない若鶏を使うため、人気の「もも」などほかの串も粘りけがあるタレとよく絡み合っている。

 「東京で栃木を発信したいというのがコンセプト」と言い切るだけに、野菜は下野市の「海老原(えびはら)ファーム」、豆腐は真岡市の「豆三(まめぞう)」から仕入れるなど食材に「栃木産」をふんだんに使う。コースでの注文が8割で、3千円のコースは焼き鳥6串、野菜1串、サラダや食事などが提供される。

 日本酒のメニューにも「仙禽(せんきん)」や「辻善兵衛」、「若駒」など約20種類の栃木の地酒が並ぶ。「東京で栃木の酒がこれだけある店はない。栃木の酒や食材を味わってもらい、『栃木にはいいものがあるね』と言ってもらうと店をやって本当に良かったと思いますね」

 メモ 千代田区飯田橋1の9の5SKBビルB1F。電話03・3221・1344。午後5時~11時30分。日祝休。

■店主の思い

 蔵元や生産者を訪ねるので、結構まめに帰っています。栃木にこだわるのは、やはりルーツの場所だから。栃木のいいところを発信することで、好きになってもらえればと思ってます。