「おいしいもの便」を企画した渋江さん(左)と妻陽子さん

 職種の枠を超えて協力し合った農家や飲食店が、地元の特産品を集めた「那須高原のおいしいもの便」をインターネットで販売している。4月のスタート以来、約3カ月で約200セットが売れた。新型コロナウイルスの影響で外出が制限される中、企画した那須町高久乙の「那須高原こたろうファーム」の渋江和彦(しぶえかずひこ)さん(54)は「多くの人に那須のよさを広めたい」と語る。

 渋江さんは地元ホテルなどに卸す野菜を育てる一方、個人客向けの通販サイトを設けている。新型コロナの影響で打撃を受けている地元の生産者や飲食店に「おいしいもの便」への参加を呼び掛けたところ、13事業者が集まった。

 おいしいもの便には毎回、野菜や乳製品など複数店の旬の食材を詰め合わせている。今後は地元雑貨店などにも枠を広げ、日用品を追加することも検討中だ。

 購入者の中には、通販をきっかけに出品店舗を訪れた人もいたという。渋江さんは「いろんな店を知ってもらい、観光の選択肢も広がればうれしい」と期待する。

 初回便から牛乳などを提供する豊原乙の「森林ノ牧場」の山川将弘(やまかわまさひろ)社長(37)は「一緒に前に向かって行ける仲間がいて、共に何かに取り組むことで勇気をもらえる」と話す。コロナ禍の中で「おいしいもの便」が地元店の背中も押している。

 通販予約は那須高原こたろうファームのホームページで行っている。問い合わせはメールinfo@kotarofarm.com