コウノトリのひなの名前をお披露目する大久保市長(左から2人目)。看板の右は浅野正富次期市長=26日午前、小山市下生井

 栃木県小山市下生井の渡良瀬遊水地で生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽の命名式が26日、同所のコウノトリ交流館で行われた。2羽は雄雌1羽ずつで、雄は「わたる」、雌は「ゆう」と名付けられた。

 渡良瀬遊水地にふさわしく、親しみやすいことなどを条件に市が公募し、1001件の中から選んだ。雄雌ともそれぞれ渡良瀬遊水地から「渡」「遊」の一文字ずつを借用し、読み方が最も多かった愛称をひらがなで命名した。

 「わたる」には「大空を羽ばたき全国へ幸せを運んでほしい」、「ゆう」には「大空をのびのびと自由に飛び回ってほしい」との願いをそれぞれ込めた。

 命名式には市や遊水地の関連団体の代表者ら約20人が出席。30日に任期満了で退任する大久保寿夫(おおくぼとしお)市長にとっては、これが外部を交えた最後の公務となり「ひなに愛称を命名できるのは無上の喜び」と語った。

 わたるの足輪の色は右が上から赤青、左が黒緑。ゆうは右が赤青、左が黒青。2羽は既に親鳥と同じぐらいの大きさに成長し、巣の中で立ち上がったり羽ばたきの練習をしたりしている。体の大きい雄のわたるは巣の中で宙に浮かぶこともあり、巣立ちが間もないことがうかがえる。