栃木県佐野市上羽田町の上羽田八幡宮(はちまんぐう)で、フクロウ科の渡り鳥「アオバズク」のひな3羽が卵からかえり、愛らしい姿を見せ始めた。親鳥はひなに寄り添うようにしながら、天敵のカラスなどを警戒している。
同八幡宮総代長の横塚和夫(よこづかかずお)さん(75)によると、今年のアオバズクは4月下旬ごろ飛来し、5月下旬には巣箱で卵を温めていた。今月20日にひな2羽、続く21日に3羽目の姿がそれぞれ確認された。
3羽仲良く木の枝に止まり、瞳をきょろきょろさせながら、首をかしげる様子も見せている。横塚さんは「今年のひなは昨年に比べ丸々としている。このまま元気に育って来年も戻って来てくれたらいい」と喜んでいる。
ひなは月内にも飛ぶ練習を始め、8月上旬には東南アジア方面へ飛び立つ見込みという。