「大田原の民話」を作成した会員たち

 【大田原】地元の民話を語り継ごうと活動する大田原ふるさと民話の会(稲垣清子(いながきすがこ)会長)はこのほど、市にまつわる民話計74話を集めた冊子「大田原の民話」を作成した。民話を後世に継承していくには文字で残すことも必要だとして、5年ほど前から編さんに取り組んできた。稲垣会長は「民話には土地の由来や文化が詰まっている。子どもたちにも読んでもらい、身近な歴史を大切に感じてほしい」としている。

 同会は2000年、市生涯学習課主催の「ふるさと民話伝承ボランティア講座」の修了生15人が立ち上げた。現在の会員は60~90代の女性を中心とする約20人。南金丸の那須与一伝承館で年4回の定期口演を開くほか、小学校や福祉施設に年40回以上出張して「語りの出前」を行っている。

 編さんは会員4人を中心に行った。故大野信一(おおのしんいち)さんが掘り起こした旧大田原市の民話や、旧黒羽町の名誉町民、故阿久津正二(あくつしょうじ)さんが著書にまとめた黒羽の民話を再話。旧湯津上村にまつわる民話もさまざまな資料を当たって調べ、市内全域を取りまとめた。