2015年度に全面カラー化されるなど時代に合わせて変化する「夏休みの友」

 本県で100年近い歴史を持つ小学生向けワークブック「夏休みの友」が、夏休み短縮の影響を受けて発行部数激減の憂き目に遭っている。

 同書は1923年から発行されている。現在は現役教職員らで組織する県連合教育会が発行、県小学校教育研究会が編集を担っている。

 県の調査を基に、本県小学生の教科ごとの苦手分野をカバー。音楽や図工などを含めた全教科の問題のほか、県内の世界遺産なども掲載し、子どもたちの郷土愛を育む工夫が凝らされている。地元ならではの内容で根強い人気がある。

 少子化の影響を受けながらも、全面カラー化などの工夫で近年は県内シェア約5割に当たる5万部弱で推移する。しかし本年度は夏休みの大幅短縮により宿題を減らす学校が多いことから、同書を採用する学校が半分程度に激減したという。

 本年度は新学習指導要領の実施に合わせ、100人以上の本県教職員が全学年で内容の全面改訂とページの増量を行った。満を持して各学校へ届けるつもりだっただけに、今回の状況は「非常に残念」(県連合教育会)という。

 同会の津野田誠一(つのだせいいち)会長は「教員が吟味して作ったいい問題集。来年度はぜひ『夏休みの友』を活用して、夏の思い出に添えてほしい」と話している。