子どもたちが夏休みに取り組むドリルの確認作業をする教員たち=21日午後、宇都宮市桜小

 今年は県内の全市町立小中学校で夏休みが短縮されるに当たり、恒例の宿題を減らす方向であることが24日までに、下野新聞社の調べで分かった。各市町教委や学校が児童生徒の負担や授業進度を考慮した。休み中に取り組んだ作品を審査する絵画展などのコンクールを中止する団体もあり、学習面でもいつもと違った夏になりそうだ。

 夏休みの短縮は、新型コロナウイルス感染防止を目的とした臨時休校による学習の遅れを取り戻すために打ち出された。県内では夏休みが2~4週間短縮され、大半が8月1日から始まる。

 夏休みの宿題について各市町教委にアンケートを行ったところ、学校ごとに決める市町が多い中、小山、栃木市など9市町が教委として「宿題を減らす」「各校に減らすよう要望する」という。さくら市教委は「休息や家族と過ごす時間を取ってもらいたい」とし、野木町教委も子どもの負担にならないよう学校で精選するよう依頼した。

 夏休みが9日間と県内最短の那須町は学校裁量だが、同町教委は同町関連団体主催のコンクールの中止を決定した。同町東陽小では毎年使うドリルを配布せず、簡単なプリントを用意する。コンクールなどは応募自由で無理なくできる範囲のものを紹介する。幡野勇次(はたのゆうじ)校長は「休みがお盆中心なので、児童や家庭に負担が掛からないよう、日数に合わせて用意したい」としている。

 学校現場で宿題の見直しが進む中、創作が夏休みの課題の一つになることが多いコンクールを取りやめる団体も。「県下小・中学生書道、交通安全ポスターコンクール」を主催するJA共済連栃木は、全国コンクールが中止されたことや、審査会での3密を回避できないことなどを理由に、初の中止を決めた。

 文星芸術大と宇都宮文星短大も「とちぎこども芸術祭」の作品募集を中止した。担当者は「募集テーマが思い出などのため、コロナ禍で子どもたちのお出掛けを推進できない。夏休み短縮で子どもたちに負担が掛かることも考えた」という。

 間もなく多くの学校が夏休みを迎える。宇都宮市の桜小では、教員たちが届いたドリルの確認作業や授業進度に合わせた宿題範囲を決めるなど準備を進める。宇梶浩明(うかじひろあき)校長は「子どもたちは学校再開から2カ月間、頑張って突っ走ってきた。夏休みの宿題は無理のない範囲にしてリフレッシュしてもらい、また元気な笑顔を学校で見せてほしい」と話している。