完成した「大町の屋台」の模型

石崎さん(左から2人目)の説明を聞きながら模型を見る大町の人たち

完成した「大町の屋台」の模型 石崎さん(左から2人目)の説明を聞きながら模型を見る大町の人たち

 【茂木】例年25日に行われる夏祭り「祇園祭」に繰り出す町有形文化財「大町(おおまち)の屋台」の模型を、茂木、菓子店経営石崎雅之(いしざきまさゆき)さん(60)が作った。今年は新型コロナウイルスの影響で屋台の巡行は中止になったが、23日、模型が町内の役員らにお披露目され、共ににぎやかな祭りに思いをはせた。

 屋台は幕末の1860年、八雲神社の氏子町の大町の一同が佐野の宮大工に依頼して制作した。正面の破風の竜の透かし彫りや壁面の鳳凰や空想上の動物の彫りが精緻だ。

 10年余り前の修繕で屋台の構造や寸法が分かっていたため、石崎さんは「いつか模型を」と考えていた。町消防団長も務めて多忙だが、新型コロナの影響で操法訓練などに充てる時間も浮いたため、この機に作ることにした。

 車輪の削り出しから始め、6月4日から約1カ月かけホビー材料などを使って部材を全て手作りした。町内の洋品店主が屋台周囲の幕作りに協力、25日の祭り前に完成した。模型は経営する「源太楼」店内に今後展示するという。

 奥行き48センチ、高さ35センチほど。実物の11~12分の1程度あり、全体の風合いも細部も本物そっくりだ。「1日4~5時間、毎日作った。家人があきれた」ほど熱中したと石崎さん。23日夕に町内の8人が集まり、「よく出来ている」と食い入るように見つめ、昔の祭りの写真も見て楽しんだ。

 区長の清水静雄(しみずしずお)さん(66)は「明るい話題になり感謝したい。多くの人にミニチュアを見てもらい祭りの雰囲気を味わってほしい」と話した。