炭火で丁寧に焼かれるウナギ=21日午前10時45分、日光市今市

 「土用の丑(うし)の日」の21日、県内各地で多くの人がウナギ料理に舌鼓を打った。コロナ禍で、持ち帰り用の弁当を求める客も目立った。

 1912年創業の栃木県日光市今市の老舗「魚登久(うおとく)」では、午前11時過ぎから続々と客が来店。店内入り口には消毒液を置き、テーブルとテーブルの間には透明なフィルムを設けるなど新型コロナウイルス感染症対策に細心の注意を払っている。

 調理場では、店主相賀昭二(あいがてるじ)さん(61)が、蒸し暑い中、マスク姿でかば焼きを丁寧に備長炭で焼き上げた。同店ではこの日、うな重など約1千食を用意。弁当など持ち帰りの注文は昨年より2割ほど増えた。

 相賀さんによると、今年は稚魚が豊漁だった影響でウナギの仕入れ値は昨年より1割弱下がったが、依然として高止まりが続いている。

 うなぎ弁当を購入した同市、臨時職員女性(64)は「コロナでどこも行けず食べることが楽しみ。ウナギを食べて元気をつけたい」と笑顔で話した。