ミネラルナムルのり巻き(右)とトウモロコシのスープ

佐藤麻里絵さん

ミネラルナムルのり巻き(右)とトウモロコシのスープ 佐藤麻里絵さん

 梅雨が明けると夏本番。近年は猛暑日が多くより熱中症に注意しなくてはならないが、暑さで食欲が落ちると体力も低下して熱中症の引き金になることがある。自然食品などを扱うラディエンスソース(宇都宮市)マネジャーで管理栄養士の佐藤麻里絵(さとうまりえ)さんに、夏場の食事の取り方や水分補給のポイントを聞いた。

 熱中症は、高温多湿の環境にいたり激しく体を動かしたりすることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れて体温調節ができずにめまいや脱水症状、意識障害などさまざまな症状が起こることを指す。

 予防にはバランスの取れた食事を規則正しく食べて、体調を整えることが基本。代謝に必要なビタミンB群や体の調子を整えるミネラルの補給が重要だが、佐藤さんは「現代の食生活ではミネラルが不足しがちになる」と指摘する。

 カルシウムやリン、カリウムといったミネラルは、不足するとさまざまな体調不良の原因となる。体内で作れないため食事から摂取しなくてはならないが、カット野菜や総菜だけでは必要なミネラルが補えないため、新鮮な野菜を選んで調理する。また調味料にリン酸塩やアミノ酸等などが含まれるとミネラルが吸収しにくくなるので気を付けたい。

 さらに注意したいのが水分の取り方。やみくもに水を飲むと体内の塩分やミネラル濃度が薄くなり、体調が悪くなる場合もある。1日2リットルを目安に喉が渇く前に飲むことはもちろん、ミネラルを補うことも意識する。

 「純水」は不純物を取り除いただけでなくミネラルも含まれていないので、浄水器で塩素をカットした水道水やミネラル分の入った天然水を選ぶ。ミネラルが豊富とされる麦茶や甘酒なども手作りするとなお良い。

 ポリフェノールにはミネラルの吸収を抑える働きがあるので、食事の時はお茶やコーヒーを飲むことは避けるようにしたい。

 経口補水液やスポーツドリンクはたくさん汗をかいた時に応急処置として飲む分には問題ないが、糖分や添加物も含まれているので飲み過ぎに注意。塩分を補給する時にはミネラルを多く含んだ海塩を選び、少しずつこまめになめる。

 一方、自治医大循環器内科学部門の苅尾七臣(かりおかずおみ)教授によると、塩分を排出しにくい高齢者のほか、腎臓や心臓が悪い人、糖尿病の人は、何で水分を取るのか注意するよう指摘。スポーツドリンクには塩分も含まれており、心臓に負担が掛かって血圧も上昇するため避けた方がいいという。水かお茶での水分摂取が望ましい。

【栄養士がレシピ紹介】

 同店の栄養士で、食事から健康をサポートするメディカルシェフの資格を持つ堀江淳子(ほりえあつこ)さんに、食欲が落ちていても食べやすく、熱中症予防に最適なミネラルやビタミンが補給できるレシピを教えてもらった。

 ●ミネラルナムルのり巻き●

 【材料(2本分)】

 ご飯 480グラム(玄米や分づき米がお薦め)

 (A)…ごま油 小さじ2、塩 小さじ1、すりごま 大さじ1

 ゆでひよこ豆 50グラム(缶詰も可)

 マヨネーズ 適量

 青菜(ホウレン草や小松菜、塩ゆでにして4~5センチに切る) 2分の1束

 ニンジン(千切りにして塩ゆで) 50グラム

 (B)…ごま油 大さじ1、塩こうじ 大さじ2分の1

 キュウリ 2分の1本

 大葉(縦半分にカット) 4枚

 のり 2枚

 (1)温かいご飯に(A)を合わせる

 (2)ひよこ豆をペースト状にして、マヨネーズとあえる

 (3)(B)のナムルたれを混ぜ合わせて2等分し、青菜、ニンジンにそれぞれ合える

 (4)巻きすにのりを置き、ご飯(半分)を全体の4分の3程度に均等に広げる

 (5)ご飯に大葉を敷き、手前からキュウリ、ニンジン、青菜、ひよこ豆ペーストの順に具材を並べる

 (6)具材をしっかり指で押さえながら、巻きすでしっかり締めながら巻く

 ●トウモロコシのスープ●

 【材料(4人分)】

 トウモロコシ(包丁で身を外す) 1本

 玉ねぎ(みじん切り) 100グラム

 昆布(1センチ角) 1枚

 水 720cc

 塩、パセリなど 適量

 (1)鍋に少量の水(分量外)を入れて沸騰させる。そこに玉ねぎを加えて、透明になるまで炒め煮する

 (2)(1)にトウモロコシの実と芯、水、昆布を加える。沸騰したら火を弱め、トウモロコシが軟らかくなるまで煮る

 (3)塩で味を調え、器によそってパセリなどの青みを加える。冷やしてもおいしい