「日光バリアフリーマップ」の改訂版

 障害者の就労支援に取り組む栃木県日光市今市本町のNPO法人「はばたき」はこのほど、世界遺産「日光の社寺」やJR・東武日光駅周辺のバリアフリーを紹介する「日光バリアフリーマップ」の改訂版を作った。市の委託事業で、昨年発行した第1弾の内容を車いす利用者の目線で拡充し、トイレや駐車場などの情報をより具体的に盛り込んだ。計3千部を発行し、市の行政センターや市観光協会などで無料配布している。

 第1弾のマップを利用した人たちの声を生かし、完成度を高めようと改訂。同法人の職員や利用者、地域住民、市内企業の従業員ら延べ約80人がかりで昨年10月に調査を2回実施して仕上げた。

 改訂版は第1弾と同じA3判の両面カラー。表裏に「JR・東武日光駅から神橋」と「世界遺産『日光の社寺』」の周辺地図がそれぞれ描かれ、主要施設や駐車場、銀行、コンビニなどの場所がイラスト入りで記されている。

 トイレについては「洋式」「多目的」などの種類や設置数を新たに記載。目的地まで車で訪れる人が多いため、駐車場の利用可能時間帯や台数も盛り込んだ。移動の障壁となる坂道の勾配を「%」で表した。道路については、移動のしやすさを「介助者がいなくても、車いすで自走できる」「車いすや使用者の持ち上げができる複数人の介助者が必要」など5段階に分け、色別で分かりやすく示した。

 誕生したばかりの市障害福祉支援のマスコットキャラクター「きすげちゃん」を添え、「信号が変わる時間が短いので余裕を持って」といった各地点のミニ情報も列記している。

 同法人の広瀬浩(ひろせひろし)理事長(64)は「観光都市日光を訪れる方々に有効に使っていただきたい。これを機に障害福祉への理解も深まればいい」と話した。