試合に臨むチーム全員を対象に行われた検温=18日午前、清原球場

試合終了後、ベンチを消毒する選手ら=18日午前、清原球場

試合に臨むチーム全員を対象に行われた検温=18日午前、清原球場 試合終了後、ベンチを消毒する選手ら=18日午前、清原球場

 18日に開幕した県高校野球交流試合。新型コロナウイルス対策のため試合は原則無観客で行われ、選手や保護者への検温などが徹底された。コロナ禍の中でスタートした例年と異なる「厳戒態勢の夏」。選手たちは精いっぱいのプレーを披露し、舞台を用意してくれた関係者らに感謝した。

◆栃木県高校野球特集

 「おでこを出して」。午前11時、宇都宮市清原球場入り口。係員の指示に従い、脱帽して1列に並んだ那須清峰と那須拓陽の選手らの検温が始まった。

 部員1人につき2人まで来場が認められた保護者には、氏名や体温、住所、連絡先を記入した入場申請書の提出も義務づけられた。試合中は監督や部長、記録員がマスク姿でベンチ入り。保護者らは一定の距離を保って試合を見つめた。

 好プレーにスタンドから送られたのは、声援ではなく拍手。足利工業の伊藤光一(いとうこういち)監督(51)は「OBたちがいない寂しさがあった」と通常とは違う雰囲気を感じつつも、「3年生にとっては最初で最後の夏。例年通りの緊張感があった」と振り返った。

 春の県大会が中止となり、球児たちには昨秋以来となる公式戦。悔しい敗戦にも、那須拓陽の室井慶紀(むろいよしき)投手(17)は「厳しい状況の中で開催してくれた関係者、応援してくれた方々に感謝の思いを持って投げた」と涙ながらに語った。

 試合後には、選手らが消毒液を付けた雑巾でベンチをふくなど消毒作業も徹底。試合ごとの両チーム関係者の入れ替えは選手、保護者の全員が球場を出た後に行うなど、時間をかけながらも「人の接触」を避ける工夫が凝らされた。

 初日を終えた県高野連の藤田光明(ふじたみつあき)理事長(59)は「関係者の協力もありスムーズに運営できた。我々はできることをきっちりとやっていきたい」と気を引き締めていた。