3年生の引退試合を楽しむ大田原中野球部員

3年生の引退試合を終え、保護者に感謝のあいさつをする大田原中野球部員

3年生の引退試合を楽しむ大田原中野球部員 3年生の引退試合を終え、保護者に感謝のあいさつをする大田原中野球部員

 【大田原】新型コロナウイルス感染拡大に伴う県中学校総合体育大会(中学総体)の中止を受け、3年生に引退の花道を用意しようと、大田原中は18日、運動部全12部で記念試合などをスタートした。検温や時間短縮、保護者の参加規制など、感染防止対策の下で実施。佐野英男(さのひでお)校長(57)は「最後の思い出として楽しんでもらい、気持ちを切り替えて次のステージに進むきっかけにしてほしい」と話している。

 県中学総体中止に伴い、予選となる那須地区大会も開かれず、3年生の公的な引退の場がなくなった。このため近隣校とも連携して、各部で8月上旬までに2、3校での対外試合や部内の紅白戦などを計画した。

 18日はテニス部や相撲部など5部の3年生が「最後の日」を迎えた。

 野球部は美原運動公園野球場で、野崎中との「引退記念試合」を行った。密を防ぐため選手はベンチの外で応援し、バットは使う度に消毒。保護者にも検温と名簿への記名を依頼した。試合後は握手せず互いに礼。最後はダイヤモンド行進で締めくくった。

 結果は3-6で野崎中に敗れたが、大田原中の木下慎也(きのしたしんや)主将(14)は「みんなで最後に試合ができて良かった」と感謝。その上で「県大会で戦えなかった悔しさも残る。その悔しさを糧に、野球部で学んだことを忘れずに高校でも頑張りたい」と話した。

 男子バスケットボール部は、チーム内で紅白戦を行った。試合後は増居遥也(ますいはるや)主将(15)ら3年生が「努力は実る。これからも頑張れ」などと下級生にエール。顧問の飯島潤(いいじまじゅん)教諭(33)は「公式戦はできなくても、努力を重ねてきた3年生の背中から、後輩たちは多くを学んだと思います」と涙をふいていた。