大ホールを「独り占め」してレッスンを受ける中学生

 【宇都宮】新型コロナウイルスの影響を受け音楽演奏会などが軒並み中止になる中、宇都宮短大音楽科などは18日、下荒針町の須賀友正記念ホールで、中高生向け楽器レッスン「大ホール独り占め企画」を始めた。参加者は、無観客ながらホールの空気、音の響きを感じ演奏を楽しんだ。

 同日は、500人収容のホールで、15人がピアノの名器「スタインウェイ」を弾いた。1人20分。

 参加を予定していたコンクールなどの多くが中止になった栃木市東陽中3年石川真梨亜(いしかわまりあ)さん(14)は、シューベルトのソナタを演奏。第36回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ受賞者で東京芸大、宇都宮短大講師の菅原望(すがわらのぞむ)さん(30)が「響きは上に向かって、左手はささやくように」などとワンポイントアドバイスをした。

 演奏後、石川さんは「観客がいる時と違って、自分だけのホール、ピアノと感じた。楽しかったし、気持ちよかった」と語った。

 菅原さんは「観客がいても、演奏の時は自分が主役と思って自由に弾けるのが理想。この機会にその自由さや、いわゆる『ホール感』を感じてもらえることはいい」と話した。

 独り占め企画は月1回催す予定で、ピアノに加え、管楽器の演奏も受け付けている。無料。同短大ホームページから申し込む。