御亭山の駐車場でコロナ終息を願い100回目の弾き語りをする大宮司さん

 【大田原】桧木沢のアマチュアシンガー・ソングライター大宮司光江(だいぐうじみつえ)さん(63)は、新型コロナウイルスの終息を祈る御亭山(こてやさん)への百日詣でを始め、16日、100日を達成した。感染拡大防止を願うメッセージソングなど2曲を山頂付近で弾き語り、祈りをささげてきた。大宮司さんは「一つの節目だが、今後は自宅など場所を問わず千日間、お祈りと歌を続けていきたい」と話す。

 ホテル勤務などの傍ら音楽活動に取り組む大宮司さんは、勤務先が休業する中、緊急事態宣言が発令された4月7日に「自分にできることをしよう」と決心した。その日すぐに新曲「今 私に出来る事」を作詞。翌8日から車で御亭山に行き、以前作った世界平和を願う「ありがとうの歌」を歌って百日詣でを始めた。1週間後には新曲のメロディーも完成し、以後毎日、2曲を歌い続けてきた。

 新曲では「ひとりはみんなのために みんなはひとりのために 笑顔 心に お家にいよう」「目の前にある ロックダウン ほほえんで立ち向かう ソーシャルディスタンス」などと感染防止への取り組みや思いを歌詞に込めている。

 毎日午前10~12時ごろ、山頂付近の駐車場4カ所のうち、人がいない場所を選んで実施。不審がられたこともあるが、事情を知ると「気持ちが晴れた」と喜ばれたり、偶然、中学の恩師に出会ったりもした。

 山頂付近に綾織(あやおり)神社があり、数日前には待っていた70代男性2人から「“綾織姫様”が歌を歌っているといううわさが流れているのを知っているかい」と声を掛けられたという。

 大宮司さんは「50日目ぐらいから、小鳥のさえずりなどと調和するよう、限りなく優しく歌うことを心掛けてきた。百日詣でが終わったから安心というわけではない。世界では感染が広がっている。世界を心に留めて行動していきたい」としている。