湖上で写経を体験する参加者

 【日光】日光山輪王寺の別院で、中宮祠の中禅寺立木観音は5日、開祖勝道上人(しょうどうしょうにん)が巡拝した中禅寺湖の湖上で写経を体験する初のイベント「観音浄土特別クルーズ」を始めた。「本物の出会い 栃木デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせた企画。中禅寺湖機船とタイアップし、遊覧船内で実施する。同湖西岸で約50年ぶりに再建した千手堂を特別開帳し、写経の奉納も行う。30日まで。

 勝道は766年に日光を開山。中禅寺湖で最初に船を浮かべて霊場巡拝を行い、千手堂などを創建したとされる。特別クルーズでは勝道の足跡をたどり、仏教に親しんでもらう。

 中禅寺の柴田昌典(しばたしょうでん)副住職(29)は「ブームとなっている御朱印は本来、寺に写経を納め参拝した証しとして受け取るもの。御朱印巡りから一歩踏み込み、勝道上人の巡拝を追体験する」と説明する。

 特別クルーズは法要がある18日を除いた期間中、毎日受け付ける。遊覧船「けごん」に乗り、僧侶の案内で観音経の一部の16文字を書き写す。続いて千手ケ浜の千手堂で納経し、近隣のクリンソウ群生地を観賞。最後に中禅寺で参拝する。特別朱印の授与もある。

 5日のクルーズに参加した瀬尾、会社員小野昭博(おのあきひろ)さん(40)は「船の揺れは少なく写経に集中できた。心が洗われた」。人見良典(ひとみりょうてん)中禅寺執行(60)は「参加状況を見て6月以降の実施も検討したい」と話した。

 午後0時20分~4時。参加費は大人3100円(諸費用込み)。最少催行2人で、悪天候時は中禅寺で実施する。希望者は当日午前10時半までに、東武日光駅ツーリストセンターで申し込む。(問)同センター0288・54・0864。