販売店に並ぶミシン。一時期は在庫切れになった=14日午後、宇都宮市宿郷5丁目

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクなどを手作りしようと、家庭用の電動ミシンの売れ行きが好調だ。感染を防ぐために自宅で長時間過ごす「巣ごもり」の浸透が、需要増の追い風になっている。ミシン店関係者は「こんなに売れるのは初めて」と喜んでいる。

 宇都宮市宿郷5丁目の販売店「みしん情報館」には3月ごろから、ミシンを購入する客が続々と来店しているという。3カ月分の在庫が1カ月ほどで売れ、4月には在庫が品切れとなった。自宅に長年眠っていたミシンの修理依頼も急増した。

 当初はマスクの手作りを目的とした購入が多かった。最近では市販マスクが市場に出回るようになったが、竹内義明(たけうちよしあき)社長は「今も購入は予約でいっぱい」と説明する。自宅で過ごす時間が長くなり、洋服のリメイクやマイバッグづくりのために買う人が目立つという。

 ミシンの製造会社はコロナ対策として、人員を減らして生産に当たっているため、予約待ちの状況が続く。現在も商品によっては納品までに2カ月以上掛かるという。

 竹内社長は「最近は趣味の延長で購入する人が多い。これを機に、ミシンを使った裁縫に親しむ人が増えるとうれしい」と望んでいる。