政府が観光支援事業「Go To トラベル」から東京発着を対象外とする方針を固めた16日、本県出身の都内在住者からは「当然」「やむを得ない」と理解を示す声が上がった。一方で、「なぜ今なのか」と事業開始に疑問を呈した。

 東京都練馬区、元公務員男性(73)=真岡市出身=は「3桁も感染者が出ているうちは駄目。都民は今、レジャーを控えないと」と語気を強めた。外出は控えがちといい、「いくら感染対策を心掛けても絶対はない。東京から地方へ感染を広げるわけにはいかない」と理解を示した。

 「東京への差別とも思うが、この感染状況では仕方ない。都内での感染者がより増えて、また緊急事態宣言が出されるよりはいいかな」。足立区、会社員緒方智美(おがたさとみ)さん(30)=宇都宮市出身=は冷静に話す。2歳の娘を育てており、「子どもが感染したらと思うと、今は旅行に行く気も起きない。いっそ事業自体中止にすればいいのに」と打ち明けた。

 文京区、会社員塚本那知(つかもとなち)さん(30)=同=は「旅行や飲食業への支援はとても重要」と事業の意義を認めつつ、「東京を除外してまで、その他の地域で一斉に始める意味がよく分からない」と実施のタイミングに首をかしげる。また「観光業以外への支援も必要だと思う」とも指摘した。