撮影中のエピソードなどを笑顔で語る足立さん

栃木県名産のイチゴなどを使いギョーザを作る足立さん

撮影中のエピソードなどを笑顔で語る足立さん 栃木県名産のイチゴなどを使いギョーザを作る足立さん

 「ギョーザの街・宇都宮」を舞台としたラブコメディー映画「キスできる餃子(ぎょーざ)」が22日、全国公開される。15日の県内先行上映に向け、主演の足立梨花(あだちりか)さんが5月13日、宇都宮市内を訪れ映画をPR。「ギョーザ以外にも知られていない魅力が宇都宮にはたくさんあった。だからその魅力をもっと伝えたかった」。映画の見どころや宇都宮への思い。封切りを前にそう語った。

市民の優しさに感謝

 ギョーザで恋は生まれるのか。

 「台本を見た時は、いったいどんな映画になるか想像もつきませんでしたね」と足立さん。

 テレビドラマ「アンフェア」の原作や「HERO」など数々の話題作を手掛けてきた秦建日子(はたたけひこ)監督が打ち出したコンセプトは、出演者をも驚かせた。

 ロケ地は、ほとんどが宇都宮。昨夏、約1カ月にわたり撮影が進められ、映画製作を応援しようとエキストラに参加した市民は約800人に上った。「映画を通して宇都宮を盛り上げていかなければと思わされるほど、人の優しさを感じた」

新たな経験

 ギョーザはタネの出来が重要だ。映画の“タネ”となるシーンには心温かい街の人の姿があった。「いちばん思い出に残っているシーンは、やっぱりギョーザ店での撮影かな」

 撮影期間、市内にあるギョーザ店を貸し切った。「店主の方は駐車場で臨時営業。私たちが追い出しちゃったみたいですよね。協力体制を整えてくださった栃木のみなさんには、本当に感謝しかありません」

  宇都宮を舞台に演じたのは「初の母親役」。女優としてだけではなく、「足立梨花」としても新たな経験をした。

 映画では足立さんがバーを訪れるシーンなどカクテルの街・宇都宮も紹介。「バーって大人の雰囲気があって行けなかったんです。足を踏み入れちゃだめなんじゃないかなぁって気持ちがあって」

初の専門店

 ギョーザは好物だが、専門店を目にしたのは初めてという。「さすがギョーザの街だと思いました。食べ歩くだけでも楽しそう。デートにもいいかもしれませんね」。撮影を通して、たくさんの発見があった。

  かつて「Jリーグ特命PR部女子マネージャー」を務めた際、県グリーンスタジアムを訪れた。過去には、大谷資料館でロケをしたことも記憶に残っている。

 今回は廃業したギョーザ店を立て直す“地元住民”として、宇都宮の地に立った。「宇都宮といえばギョーザのイメージが強かった。だからこそ知られていない魅力がたくさんありましたし、もっと伝えたいと思うようになりました」。

生活を体験

 撮影では、ギョーザ店はもちろん、多くの宮っ子が青春を過ごしたオリオン通りやカフェ、スーパー…。街の一角で、そこに住む人の生活を体感し、この街ならではの文化にも触れた。

 「包装紙に包まれた持ち帰りの焼きそばを見た時は衝撃的でしたね。封を開けてそのまま食べている人もいて、えっそれでいいの!?って、驚きを隠せませんでした」

 味わい深い、宇都宮の街が全国のスクリーンに映し出される日も近い。「主人公の成長や恋の物語、家族との物語。誰が見ても、何かしらあてはまる部分があると思う。どの視点から楽しむかは、みなさんにお任せしますので、楽しんで見ていただきたいです」

あだち・りか 1992年長崎県で生まれ、三重県で育つ。2007年の「第32回ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞し芸能界デビューを果たした。テレビドラマからバラエティー番組まで多岐にわたり活躍。昨年は映画「アヤメくんののんびり肉食日記」「傷だらけの悪魔」の2作で主人公を演じ、今年2月には平昌オリンピックNHK放送サポーターも務めた。4月からはBSジャパン連続ドラマJ「噂(うわさ)の女」に主演として出演中。