社会体験学習の受け入れ事業所に届けるリメークマスクと新聞紙バッグを作った2年生たち

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で社会体験学習が中止になった市貝中(栃木県市貝町)の2年生が、毎年の受け入れ事業所に感謝を伝えようと、政府配布のマスク100枚を使いやすく作り直し、今月下旬に届ける準備を進めている。生徒たちは心を込めて作ったマスクで「恩返しができる」と、その日を楽しみにしている。

 同校の社会体験学習は例年5月だが、新型コロナ対策の臨時休校で今年は中止された。休校明けの6月に「コロナに負けない」気持ちを絵にして持参した生徒もいた。その強い思いを、毎年の受け入れへの感謝と後輩たちが世話になるお礼の気持ちに変えて、体験学習の受け入れ事業所に手作りマスクを届けようと、生徒たちが心を一つにした。

 2年生100人が、学校に届いた「アベノマスク」を分解し、より使いやすく立体的に、学校の費用で購入した柄付きの表地と組み合わせてリメークした。

 マスクの分解、裁断、縫製と、マスクを入れる新聞紙のバッグ作り、お礼の手紙作りと作業を分担して、6月の総合的な学習の8時間を充て、生徒数と同じ100枚が出来た。作り方は、マスク作りが休校期間中の宿題となっていて覚えたという。21日に3~4人のグループで手分けして町内27事業所に各3~4枚届ける。

 2年生の久保田愛純(くぼたあすみ)さん(13)と平井陽向(ひらいひなた)さん(13)は「丁寧に心を込めて縫ったのできれいにできた」「子どもっぽくなるかと思ったけど立派にできた」と満足そう。簗智也(やなともや)さん(14)は「今までお世話になった所に恩返しができてうれしい」と喜んだ。

 体験学習に行けなかった生徒たちの悔しい気持ちを思いやる担当の山口光夫(やまぐちみつお)教諭(53)は「すごいなと自分が励まされた。各事業所にこの気持ちが伝わるといい」と話した。