打力を武器に、兄に続くプロ入りを目指す青藍泰斗の石川

ベンチ入りを逃した昨夏の県大会の雪辱に燃える佐野日大の長島

打力を武器に、兄に続くプロ入りを目指す青藍泰斗の石川 ベンチ入りを逃した昨夏の県大会の雪辱に燃える佐野日大の長島

■プロへの道、諦めない 青藍泰斗・石川慧亮 外野手

 甲子園出場の夢は消えたが、もう一つの夢は消えていない。

 青藍泰斗の石川慧亮(いしかわけいすけ)の兄翔(しょう)は2017年に同校のエースとして活躍し、同年のドラフト会議で中日から2位指名を受けて入団。偉大な兄を持つスラッガーは「プロの舞台で対戦できたら」と今日もバットを振り込む。

 兄が高校3年夏の県大会準決勝で作新学院に2-3で敗れたことから、「打倒作新」を胸に抱いて青藍泰斗の門をたたいた。1年春の県大会から外野手として先発出場。昨年の春、秋の県大会ではともに首位打者に輝いた。秋の決勝では1点を追う初回に同点に追い付く右犠飛、三回に勝ち越しの右犠飛を放つ勝負強さを見せ、チームを22年ぶりの優勝へと導いた。

 冬の間は体幹トレーニングに注力し、6月末に行われた健大高崎(群馬)との練習試合ではプロ注目の左腕下慎之助(しもしんのすけ)から3点本塁打を放った。既に11球団のスカウトが視察に訪れている。

 高校最後の大会で作新学院と対戦する機会はなくなったが、交流試合に向けて「プロを目指すからには3試合で打率は5割越え、本塁打も2本は打ちたい」と意気込む。高校最後の舞台で実力を発揮し、兄がたどったプロへの道を突き進む。

■下半身強化、直球に自信 佐野日大・長島幸佑 投手

 「圧倒的な差で勝ちたい」。佐野日大の主戦長島幸佑(ながしまこうすけ)は交流戦に並々ならぬ闘志を燃やす。

 1年秋、2年春の大会で登板機会を得たものの、昨夏の県大会はメンバー外。麦倉洋一(むぎくらよういち)監督は「いずれはチームの中心としてやってもらわないといけない投手。思い切って外した」。覚悟を込めた決断は、右腕にとって格好の発奮材料になった。

 まず取り組んだのは肉体改造。ウエートトレーニングでは徹底的に下半身を鍛え、冬を越えるころには体重が4~5キロ増加。体が大きくなっただけでなく、投球の際に下半身の粘りを使えるようになった。

 186センチの長身から投げ下ろす最速143キロの直球は威力十分。左右関係なく内角を突く強気の投球スタイルが売りで、カットボール、ツーシーム、スプリットなど多彩な変化球を投げ分ける器用さも兼ね備える。

 かつて自身が背負った背番号1を託した麦倉監督は「はい上がって一本立ちしそうになっている」と大きな期待を寄せる右腕。悔しさをバネに一回り成長を遂げたエースは「普段の試合と変わらず、球数を少なくゼロに抑える。投球でチームにリズムをもたらしたい」と誓った。

■栃木県高校野球特集