鬼怒川・川治温泉旅館協同組合の28施設の宿泊者数の推移

 【日光】鬼怒川・川治温泉旅館協同組合に加盟する28宿泊施設の6月の宿泊者数は計1万6866人で前月の1797人から大きく増え、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった1月以降初めて増加に転じたことが15日、同組合のまとめで分かった。営業を再開した宿が増え、県境をまたぐ移動自粛が全面解除されたことが主な要因とみられる。

 両地区では6月1日から一部の宿が全面再開したほか、移動自粛が解除された同19日以降は営業する宿が増えた。従来のメーンである首都圏からの個人客などが戻ってきたのに加えて、県民の宿泊もあり、県内宿泊旅行の代金を割り引く県の「県民一家族一旅行推進事業」の効果も見られたという。

 ただ、宿泊者数自体は前年同月比81・6%減と依然厳しい状況。地区別で見ると、川治(3施設)は44・2%減の2440人と前年の半分ほどまで回復したが、鬼怒川(25施設)は83・5%減の1万4426人だった。

 6月も5月に引き続き全面休業した宿があり、営業を再開した宿でも「3密」防止など感染対策のため宿泊客の収容人数を抑えているところが目立つ。客足についても「想定していたより動きは鈍かった。特に平日が伸び悩んでおり、高齢者が出控えをしている傾向がうかがえる」とする旅館関係者もおり、軌道に乗るまでには時間がかかりそうだ。

 同組合は6月のまとめで5月の宿泊者数を1779人としていたが、1797人に修正した。