平山町長(右)に活動報告を行う大輪委員長(右から2人目)

 【那須】新型コロナウイルス感染症で町内観光業が打撃を受ける中、「那須地区ホテル&レジャー施設連絡協議会」が修学旅行誘致に動きだしている。同協議会内に集客のための委員会を新たに設置し、主に東北地方を対象に誘致活動を展開。例年は東京近郊を訪れている学校や旅行会社が行き先に悩む状況があるとして、今後は新潟、群馬県などにも拡大する考えだ。

 同協議会は町内の宿泊、レジャー、交通関係などの16社で構成している。新型コロナで客足や売り上げが激減したことを受け、6月末に「コロナ対策誘客委員会」を新設。「ワンチームで取り組む」として宿泊やレジャー施設、交通情報をはじめ、施設ごとに実施している感染予防対策や受け入れ可能人数などの情報をまとめた資料を作成した。

 大輪洪一(おおわこういち)委員長(50)は「(新型コロナで)どこに修学旅行生を案内すればいいか旅行会社も悩んでいる」と話す。今月9日からは宮城、福島両県の旅行会社を訪れプレゼンテーションを実施。すでに予約も入り始め「タイミングが合った」と手応えを語る。

 活動にはこれまで修学旅行を受け入れていない宿泊施設も参加している。ホテルエピナール那須の須田秀之(すだひでゆき)総支配人(43)は「修学旅行シーズンの秋は通常は繁忙期だが、今年は客足が激減している。積極的に受け入れたい」と話す。

 14日には町役場を訪れ、平山幸宏(ひらやまゆきひろ)町長に活動を報告し支援を要請。平山町長は「7月の補正予算などで観光に特化した支援を考えている」などと応じた。

 大輪委員長は「失った利益を修学旅行客で少しでも取り戻したい。今回をきっかけに来年度以降も那須を選んでもらえたら」と期待を込めた。