図書館整備の基本構想について報告する児玉さん

 【益子】県内で唯一図書館が未設置の町で新設に向けた動きが本格始動する。町や関係団体、町民でつくる図書館基本構想検討委員会は12日、今春まとめた基本構想の報告会を益子の町民会館で開き、4カ所の建設候補地や2024年度着工、25年度供用開始の事業スケジュール案を来場した約100人に説明した。検討委の報告を受け町は、近く基本計画検討委を立ち上げ年内にも予定地を選定し、21年度に図書館整備の基本計画を策定する方針。

 町には中央公民館に図書室はあるが、図書館はない。過去に整備を検討したものの、別の大型事業を優先するなどしたという。町内に移住した元セコム会長の故木村昌平(きむらしょうへい)さんらの提言を踏まえ、大塚朋之(おおつかともゆき)町長は18年4月の町長選で図書館整備を公約の一つに掲げ4選を果たした。

 検討委は19年1月に委員14人で発足。図書館の先進地視察やグループワークを経て今年3月、図書館基本構想検討報告書を大塚町長に提出した。

 検討委は図書館建設の基本理念に「未来を育む知の広場」を掲げ、交流や文化の拠点といった四つの基本方針を明記。建設候補地は、本年度スタートした中心街土地区画整理事業や利便性、水害時の避難場所などを考慮し(1)役場周辺(2)陶芸メッセ周辺(3)中央公民館周辺(4)益子駅周辺-とした。