足輪装着のためコウノトリのひなを捕獲する作業関係者(小山市提供)

報道関係者の取材に答える船越さん

足輪装着のためコウノトリのひなを捕獲する作業関係者(小山市提供) 報道関係者の取材に答える船越さん

 【小山】渡良瀬遊水地で生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽に、個体識別のための足輪を装着した兵庫県立コウノトリの郷公園主任飼育員の船越稔(ふなこしみのる)さん(56)が12日、下野新聞社などの取材に応じた。今年だけで20羽以上に足輪を付けたというベテランは、ひなの順調な生育ぶりを確認し「親鳥にとっては初めての子育てだが、しっかりしている」と太鼓判を押した。

 国内で野外繁殖しているコウノトリは、同公園で飼育された個体が放鳥され主に西日本に広がった。今回の足輪装着は、東日本で野外繁殖したひなの初の事例でもある。個々の足輪をたどれば、コウノトリの家系図も描ける。

 足輪装着はふ化から41~45日に行われる。それより早いと足が細くて足輪がずれたり、遅いと捕獲時に立ち上がって巣から落ちたりする。今回の捕獲時、2羽のひなは巣にうずくまるようにしておとなしかったという。