県総合文化センターで開かれた渡辺元知事のお別れの会=11日午後3時10分、宇都宮市本町

 知事を4期16年務め、3月に91歳で亡くなった渡辺文雄(わたなべふみお)氏の「お別れの会」が11日、県総合文化センターで開かれた。各界から約600人が参列し、県の発展に尽力した功績をしのんだ。

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 県や県市長会、経済団体などでつくる実施委員会が主催した。渡辺氏は農林水産事務次官から転身し、1984年、知事に就任した。首都圏農業や北関東自動車道整備に取り組んだほか、県民所得を押し上げるなど手堅い手腕を発揮した。

 実施委員会会長を務めた福田富一(ふくだとみかず)知事は「強い信念と卓越した発想力で、本県が新たな時代に飛躍するための礎を築いた」と評し、「郷土に対する熱い思いは県民一人一人に受け継がれる」と述べた。

 茂木敏充(もてぎとしみつ)外相は生前の姿を振り返り「さまざまな経験を積まれ、困難を乗り越えられた。もっとお話をおうかがいできたらと残念に思う」と悼んだ。板橋一好(いたばしかずよし)県議は「県議の扱いが上手だった。歴代知事ナンバーワンだ」と称賛した。

 夫人の温子(おんこ)さん(83)は「皆さまの力添えを頂きながら仕事を全うできたことを何よりも誇りにしていた」とあいさつした。

 祭壇には穏やかな表情の渡辺氏の遺影が掲げられ、参列者が次々と献花した。新型コロナウイルス感染防止のため参列者数を制限するなど対策も講じられた。