オンライン相談を始めた市移住・定住交流サロンのメンバー

 【大田原】市内への移住定住推進のため4月に新設された市移住・定住交流サロンは今月、独自のオンライン相談を始めた。新型コロナウイルス感染拡大を受け、対面での移住相談をはじめ、地元関係者へのあいさつ回りなどが制約されてきた。オンライン相談導入で、首都圏などからの移住希望者への対応強化を図る考えだ。

 同サロンでは、3月に廃止された市移住・定住サポートセンター元相談員の西崎良子(にしざきよしこ)さん(57)が移住コーディネーターを務め、移住定住事業のNPO法人の元スタッフで東京都から移住した白井(しらい)あかねさん(41)と、横浜市で不動産会社に勤務していた益子晴貴(ましこはるき)さん(33)が地域おこし協力隊員として業務に当たっている。

 新型コロナの影響により、空き家情報を入手できる不動産業者や地域の協力者などへのあいさつ回りができず、移住希望者への対面相談や現地案内も制約されてきた。

 そこで4月にフェイスブックで小学校や道の駅などの紹介を開始。6月からは県の「とちぎ市町オンライン移住相談」に参加し、会議用アプリ「Zoom(ズーム)」を利用して県の相談員と同サロン、移住希望者の3者によるオンライン相談を可能とした。さらに今回、ズームで同サロンと移住希望者の2者で直接やりとりできる体制を整えた。

 同センター時代の相談者に同サロン新設を連絡したこともあり、定住者のフォローを含む相談のうち移住相談は4月が15件中4件、5月は14件中4件だったが、緊急事態宣言解除後の6月には34件中31件に上った。

 西崎さんは「新型コロナで田舎暮らしが注目されている」とした上で「東京での感染者が増え、移住希望者もまだ動けない。最終決定時に物件や立地環境を見る必要性があるが、まず気になる物件は動画を撮影して知らせたり、オンライン相談で対応したりしたい」と話している。(問)同サロン0287・23・8794。