宇都宮市内で6~7月、新たな特殊詐欺の手口とみられる被害が計7件相次いだことが10日までに、栃木県警捜査2課への取材で分かった。事前に口座番号などを聞き出す「予兆電話(アポ電)」の着信から、キャッシュカードなどの受け取り役が被害者宅を訪れるまで、数日程度の「空白期間」があることが特徴。受け取り役の訪問直前までアポ電が続く従来の手口に比べ、特殊詐欺グループの動きが読みにくいという。県警は被害防止に向け、警戒を強めている。

 6月24日、宇都宮市、無職女性=当時(80)=宅に日本年金機構を名乗る男から口座番号を尋ねる電話があった。警察官を名乗る男が女性宅を訪れたのは、その1週間後。男は「この間、詐欺に遭いそうになりましたね。口座は犯罪に使われる恐れがあるので警察で止めます」とうそを言いながら、通帳1通を盗んだ。