鹿沼市の工場を一般公開した「第1回かぬまオープンファクトリー」が5月31日~6月2日に行われた。地場中小企業の41事業所には親子連れをはじめ、大学教授ら県内外の1千人近くが訪れた。私も訪ねてみた。

 「光青」は特注の木製ドアなどを製造している。保育園向けでは園児が手を挟まない設計など細かい要望に応える。東京大の赤門など文化財の補修まで担うというから驚きだ。

 「星野工業」は県産材を生かした家庭用木製品などを手掛ける。コンピューター制御の切削機械で酒器や立体文様の円柱などを加工する。木工の新たな可能性を披露していた。

 そして「米山そば工業」。石臼を独自に考案し、歯切れよい食感、風味といった顧客そば店のそば粉へのこだわりにとことん応える姿勢に感心させられた。

 「現場=本物」(鹿沼商工会議所)に触れれば、中小企業の熱意、あくなき探求心が分かる。こうした取り組みの積み重ねが人材難や販路開拓など課題解決に必ずや、つながるはずだ。